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新生活に伴う
孤独リスクの可視化と一次予防

新入生オリエンテーション

新入生オリエンテーションとは

新入生オリエンテーションは、入学直後の学生が大学生活にスムーズに適応し、学業や人間関係の基盤を築くことを目的としたプログラムです。単なるガイダンスではなく、大学コミュニティへの参加を促す最初のステップとして位置づけられます。

目的

新入生オリエンテーションの目的は、入学したばかりの学生が大学という新しい環境に円滑に適応できるよう支援することにあります。高校までとは異なる学び方や生活リズム、人間関係に戸惑う学生も多いなかで、オリエンテーションはその不安をやわらげ、大学生活への移行を助ける役割を果たします。

また、同じ専攻の仲間や上級生、教員といった多様な人々と出会い、早い段階で顔の見える関係を築くことも重要な目的です。こうした関係は、後の授業やサークル活動、相談場面などでの心理的な支えとなりやすいと考えられます。

さらに、オリエンテーションは学生が大学を、自分が所属するコミュニティとして実感する契機にもなります。自分の居場所を見つけ、ここで学び成長していくという見通しを持てるようになることこそが、このプラクティスの中心的な目的といえます。

私たちの調査では、新入生オリエンテーションの進め方には、大きく2つのタイプが見られました。

学生はここで、大学ではどのように学び、どんなルールのもとで生活していくのかを理解し、学びの基盤を整えていく。情報提供を中心とした構成は、学習面での自立や安心感を支えるうえで重要な役割を果たしていると考えられる。

1.導入(10分)
  司会(教員、1年生担当(担任))が進行。

  • 学科長等の挨拶

  • 教員の自己紹介

2.大学での学習や生活についての説明(30分~60分)

  • 大学の図書館等の設備やサービス等の説明

  • 部活やサークル等についての説明

  • 履修登録の方法の説明

  • 成績評価の仕組みの説明

  • 学習支援の制度の説明

 

3.まとめ・振り返り (10分)

  今後の予定についての説明。

  担当教員の再度の紹介や、困ったときに相談する窓口等を説明する。

手順 (例)

カリキュラムや学生生活等に関する説明資料、パンフレット

準備するもの

分類:情報提供/学びの基礎
所要時間:45分~90分
人数目安:学科の新入生(学科による)
実施場所:教室や多目的ホール

基本情報

[カリキュラム説明などの情報提供に重点を置いたタイプ]

実施内容(タイプ1)

このタイプは、学生同士や教職員とのつながりをつくることにも力を入れ、学生が自然な会話の中で人間関係を築けるよう工夫されている。こうした活動を取り入れることで、学生は「ここでやっていけそうだ」「話せる人がいる」と感じやすくなる。また、情報を受け取るだけでなく、体験を通して大学生活を実感することができると考えられる。

1.導入(30分)
  司会(教員、1年生担当(担任))が進行。

  • 学科長等の挨拶

  • 教員の自己紹介

  • カリキュラムや大学生活についての説明

2.レクレーション、企画(30分~60分)

  • レクレーションは、レクレーションページを参照。

  • 企画例

    • 上級生との懇談

    • 「大学でどのような学問が学べるのか」「この学科ではどんな研究が行われているのか」といったテーマを扱うグループトークやワークショップ

    • 教員との交流セッション

 

3.まとめ・振り返り (10分)

  今後の予定についての説明。

  担当教員の再度の紹介や、困ったときに相談する窓口等を説明する。

手順 (例)

学科やカリキュラム、学生生活等に関する説明資料、パンフレット。
レクレーションや企画で使用する物品。
(レクレーションは、レクレーションページを参照)。

準備するもの

分類:アイスブレイク/情報提供/つながり形成
所要時間:1時間~2時間
人数目安:学科の新入生(学科による)
実施場所:教室や多目的ホール

基本情報

[学生同士や教職員とのつながりの構築も想定したタイプ]

実施内容(タイプ2)

このように、オリエンテーションは大学によって重視する点が少しずつ異なります。私たちが調査を実施した大学では、特に、学生同士や教職員とのつながりを意識的に築くことを目的にした構成が取られていました。そのため、単なる情報提供にとどまらず、グループ活動や交流の場を通じて、人と人との関係を生み出すことが重視されていました。こうした取り組みは、入学初期の学生が大学生活のなかに早期に居場所を見いだすうえで大きな意味を持ち、結果として孤立や孤独の予防に効果を発揮していると考えられます。

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